香料「アンバーグリス」香りと使用されている香水

「アンバーグリス」とは、マッコウクジラの腸内結石から香りを抽出したもの。日本語では「竜涎香(りゅうぜんこう)」といい、竜が涎(よだれ)を垂らすほど良い香り、という呼び名がついている。

とても高値で取引されるので、マッコウクジラの乱獲が起こり、今では捕獲禁止されている。そのため、自然に死んだマッコウクジラから流出してきた結石を漁師が回収するか、浜辺に打ち上げられるのを待つしかない。希少で貴重な動物性香料。

「アンバーグリス」が使用されている香水

  • LV「アフタヌーンスイム」
  • LV「イマジナシオン」など

アンバーグリスの代用「アンブロクサン」

香水界でも動物性香料の使用は控える傾向にあり、アンバーグリスを始め、ジャコウネコの雄の睾丸付近から抽出される麝香(じゃこう)など、禁止香料になっているものもある。
一方、人工香料も上質なものが作れるようになり、アンバーグリスの代用として「アンブロクサン」などがある。

アンブロクサンが使用されている香水は、オブヴィアスの「アンボワ」やDiorのメンズ香水「ソヴァージュ」、フェロモン香水として一躍有名になったエセントリック・モレキュールズなどがある。

余談:アンバーとアンバーグリスの違い

また、時折、香水店の販売員さんでも混同している方がいる、「アンバー」と「アンバーグリス」は違う香料なのか問題。
「アンバー」とは「琥珀(こはく)」のことで、樹液の樹脂が化石化した宝石です。樹脂なので、乳香(にゅうこう=フランキンセンス)や没薬(ぼつやく=ミルラ)のような植物性香料です。

一方、アンバーグリスは動物性香料でアニマリックなフェロモンとも呼ばれるムスク。似ても似つかない香りです。

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