2022年ラストの新作フレグランス、中東向けウードシリーズ「オリエンタル香水」より4作目の「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」が発売されました。
ハニー(蜂蜜)とオレンジブロッサム、ジャスミンなどのホワイトフラワーが甘く美味しく香るお花のデザートのような香りです。
もくじ
テーマは「砂漠に咲くオアシス」
「フルール デュ デゼール」=砂漠に咲くオアシス という意味。
“コロナ禍で人々にできてしまった心の砂漠。その砂漠にフレグランスでオアシスを与えたい” という想いで、調香師ジャック・キャヴァリエが生み出した香りです。
写真奥に見える背の高い200mLボトルは、今後日本には入ってこないそうです。
「フルール デュ デゼール」に含まれる香料
- グラース産ジャスミン アブソリュート
- ジャスミンサンバック アブソリュート
- オレンジブロッサム アブソリュート
- ローズセンティフォリア アブソリュート
- ウードウッド エッセンス
今回の香水はウードシリーズの4作目であり、アッサム産ウードはルイ ヴィトンの保有する山で管理されたウードを使用しています。
オレンジブロッサムやジャスミンはグラース産とジャスミンティの香りづけに使用されるジャスミンサンバックの2種類を。ジャスミンは野性味のあるインドール臭は控えめで、ほぼ感じられませんので、アニマリックなジャスミンが苦手な人も安心です。
ローズは「スペル・オン・ユー」や「ローズ・デ・ヴァン」にも使用されているセンティフォリアローズを使用。
公表されている調香には記載ありませんが、蜂蜜(ハニー)も入っているそうです。
また、チュベローズやレディース香水の新作「シティ オブ スターズ(City of Stars)」のメインに香るタヒチ産ティアレフラワーにも通じるようなホワイトフローラルが香ります。
「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」香りの感想口コミレビュー
中東向けウードが効いたオリエンタルシリーズの新作が発売されると聞いたのが4月。「City of Stars」の新作とほぼ同時期でした。
2021年のウィメンズ香水「スペルオンユー」以来、どうやらジャックキャヴァリエ氏は、”ハニー(蜂蜜)”の香りを押してきています。
世界が2年以上も停止した中でも、花の蜜を媒介する蜂たちは変わらず働き、花々の受粉を手伝ってくれています。そんな花々の甘い蜜の香りに、ラボに籠って自らの鼻(ネ)を守っているキャヴァリエ氏も癒されているのかもしれません。
さて。肝心の「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」の香りですが、これまでのウードシリーズとは違い、とても明るい砂漠が広がっています。
吹きたてで香るのは、うっとりするような思わず笑みがこぼれるような甘い花々の香りです。それも蜜がたっぷりの!!
個人的にはオレンジブロッサムが強く香ります。ジャスミンはアニマリックさは感じられず、ローズも「スペルオンユー」に通じるピーチみを帯びた甘みがあります。
男女問わず人気のようで、嗅ぐまでは試香止まりで「まさか自分は買わないであろう」と思っていた人たちも、即決購入が目立ちました。
ジャックキャヴァリエ氏。やっぱすごいわ。
LVの香水ってもう20種類以上あるんですよ…それなのに、毎回香りの引出しの多さに驚かされ、今回に至っては私はもう発売前に予約購入を済ませていました。。嗅いでないのに。。圧倒的安心感です。
ウードは濃いのか?
これまでのウードシリーズというと「オンブル ノマド」「レ サーブル ローズ」に始まり、闇夜の砂漠に灯る焚火のような「ニュイ ドゥ フ」など、どれも最高級のウード(沈香)がしっかり香るフレグランスでした。
それはそれで大変好みの香りなのですが、今回発売の「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」は、ウードはかなり控えめです。濃いウードを期待していたので個人的にはウードが物足りなく感じ…レザーやインセンス(煙)、ウードが香る「ニュイドゥフ」を追加購入してしまいました。(「ニュイドゥフ」の香りについてはこちらにまとめています。)
とはいえウードが香らないわけではありません。肌に纏うとウードも感じられ、でもそれ以上にホワイトフラワーの花々の”甘い蜜”がぶわっと飛び出すのです。
ウードシリーズが合わなかった方にも「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」は突き刺さったのではないでしょうか。
「フルール デュ デゼール」コンバイド香水は何がおすすめ?
ルイ・ヴィトン店頭でおすすめと伺ったのは、イマジナシオン、2022年ウィメンズ新作香水「シティオブスターズ(CITY OF STARS)」、後からサンソングも良かった!とお話いただきました。
中でもイマジナシオンとの組み合わせは大変良かったです。
個人的には、上記した「ニュイドゥフ」や「オーアザール」などのスパイシーさのある香水や、マテ茶香る「カクタスガーデン」、同じオリエンタルシリーズの「レ・サーブル・ローズ」の組み合わせで楽しんでいます。
コンバイド(香水の重ね付け)の考え方
LVフレグランスを重ね付けする際には、本当に香水を同じ個所に重ねて付けてしまうのではなく、別の箇所にそれぞれの香水をつけるのが正解です。(これは他の香水ブランドでも同じ)
個人的には、香水はそれ1本で「完成した作品」だと考えています。なので単体で楽しむのが基本。ですが、近年誕生した香水は、昔のクラシカルな香水とはまた異なる文化を持つため、自己表現の1つとして、別の箇所に異なる香水を纏い、その変化を魅せる使い方も広がっています。
香水というと100~300種類ぐらいの香料が組み合わされているものもありますが、近年のものはそんなに多くの香料は含まないように思います。
なのでその分、同じブランドの香水をコンバイドして、香りに深みを出す楽しみ方ができます。
ルイ・ヴィトンの香水は、自社で保有する畑や山などから採取した同じ香料が使われることもあるため、もしコンバイドで迷ったら「共通している香料」があるLV香水で繋いでみると失敗しづらいと思います。
ルイ・ヴィトン「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」まとめ
2022年のルイヴィトン香水新作は、「フルール デュ デゼール(Fleur du Désert)」でおしまい。昨年は秋にレ・ゼクストレ・コレクションがありましたが、今年は「シティ オブ スターズ(City of Stars)」と「フルール デュ デゼール」の2本です。
特にウードシリーズを避けてきた人にも是非、嗅いでみて欲しいデザート香水「フルール デュ デゼール」の香りの感想レビューでした☺
ルイヴィトンでは香水ボトル1本購入で、好きな香水のサンプル(2mL)×2つをプレゼントしてもらえます💓わざわざ小さなLVショッパーに入れてくださるのが個人的にツボってます…!